いきなり堅いタイトルで始まってしまいましたが、今日のネタはそのまま堆積岩なのです。
堆積岩は、以前に水成岩とも言われており、そのほとんどが水によって運ばれた堆積物が淘汰・分給されて固結してできあがったものです。
写真の石は敦賀半島西側、ほぼ根元にある佐田あたりで見つけた砂岩です。
この砂岩には、ラミナと呼ばれる模様があり、それがいい感じに海の風景に見えました。波の部分にはクロスラミナの小さなサイクルが入っている感じです。
ちょうど水晶浜あたりから、対岸の常神半島を見た風景にみえませんか?それも冬の海!!こんなネタはまさにローカルで分かりにくいのでしょうが、ごめんなさい。
福井県の地質は非常に入り組んでおり、古生代の三葉虫が入った石灰岩、アンモナイトや恐竜化石の入った手取層群、そしてビカリアの入った新生代の地層が各地に点在しています。
この石を見つけたあたりは中生代や古生代のころにできた堆積岩が分布しており、この石もそのころできたものでしょう。
敦賀半島の多くは中生代後期の花崗岩からできており、水晶浜などは花崗岩が分解してできた石英の美しい白砂が見られます。