三里浜つながりで、今回は砂丘の海浜植物などを紹介しましょう。
岐阜県境あたりに源流を持つ九頭竜川が運んだ暗色の砂を、沿岸流が運び、三里浜砂丘ができました。
そしてこのあたりは、古くからの同様な堆積システムがありました。そのために現在の砂丘だけでなく、陸側に幾重にも古砂丘が連なっています。
砂丘の足もとに目を移すと、さまざまな海浜植物が見られます。
この写真に写っているのは、まだ花の咲いていない小さなハマゴウ、それに食用にもなるハマボウフウです。
ハマゴウの花や実は安息酸系の良い香りがします。
またハマボウフウの若芽は,刺身のつまになったり、天ぷらも美味しいですね。
さて、真ん中の写真のハマボウフウですが、若芽がナイフのような物でスパッと切り取られていますね。これって誰かがナイフで切り取った跡でしょうか??
ハマボウフウの若芽を切り取った犯人?、実はノウサギなのですよ。三里浜のハマボウフウ、美味しい若芽を喰っているのはグルメなノウサギなのです。
その証拠に、こうした糞があちこちにありますし、福井市のビーチコーマー「ことまる」さんも真っ白になった冬毛のノウサギを見ていますよ(もちろん冬場)。
三里浜では、運がよければビーチコーミングのついでにノウサギも見られるのですよ。