坂尻や和田の海岸を歩くと気になる山があります。
坂尻からは西側、和田からは東側に位置するのその山は標高331mの天王山です。
写真は佐田の浜から見た天王山とその下に広がる漁港風景です。これでも分かるように山が笑っていますね。
山の名前は、天下分け目の天王山」という言葉で表現されるように、今でも重大な試合や局面の比喩に名を残すものです。
この天王山、由来は、戦国時代に遡り、越前朝倉勢を撃退した近くにある城山の戦いあたりにありそうです。
城山から国道27号が通る椿峠(椿トンネル)そして天王山にかけての山稜は敵の侵入を防ぐ天然の砦でした。
砦と言うことで考えると、当時、この地は北からの攻撃に対しては素晴らしい守りができたようです。
それは坂尻にあるドライブイン千鳥苑(五木ひろしさんのドライブイン)南側に広がる水田は、当時「機織池」と呼ばれた池や湿地帯からなり、城山の天然の濠として城を守っていたのでしょう。
ビーチコーミングをしていて、汀線から時々目を移す山、緑の萌える山にもさまざまな歴史が刻まれていますね。
カンアオイ