盛夏の過ぎた8月後半、坂尻の浜は静かでした。この8月、初旬は暑い日が続いていましたが、後半になると梅雨のようなお天気が続き、蒸し暑い日が続き、この日も雲が低く垂れこめていました。天王山がなんだか低く見えるのは、垂れ込めた雲のせいでしょうか?
若狭湾は湖のように穏やかで、それでも浜に対して垂直に波が寄せるようで、小ぶりのカスプができ、汀線が波状になっていました。
この汀線近くに打ちあがっていたのは、ホオズキの実です。周囲を覆った部分はネット状になり、濃いオレンジ色の実部分が見えています。こうしたエージングは、盛夏が終わった寂しさを感じさせますね。
さて、このホオズキ、どこからやってきたのでしょうか?坂尻には近くに目立たないお墓があります。そこにお供えされたホオズキが小川をつたって海に流れ込み、漂着したのではないでしょうか?
浜では盛りの過ぎた野菜や花などの漂着があります。こうしたことからも、漂着物と陸との関わりの深さをうかがえることができます。
センニンソウ