冬の間、北陸・福井の浜は北風や北西の季節風が優勢でした。けれども、これが春になると、やはり南風がやってきます。それを如実に記録してくれるのも漂着物です。
北風が優勢な頃には、打ち上げられた軽いプラゴミなどは風に背中を押されて、陸へ、陸へと、ゆっくり汀を登っていき、後背地にたどり着きます。
けれども、これが南風の吹く春になれば、逆に浜の傾斜を下って海に還っていく漂着物もあります。アナゴのウケの返しは、南風を受けて丸くジグザグに軌跡を描きながら斜面を下っていきました。きっと次の満潮の頃には海上の「ウケ」になっているのでしょうね。
松ぼっくりストーブ、使ってみた!