陶磁器がchina、漆器がjapanと呼ばれるように、ヨーロッパでは漆器が日本の代表的な産物と思われていたらしい。かっては日本各地で漆かきが行われ、漆の原液が作られていたようですが、今ではそのほとんどが輸入に頼っているようです。さて、若狭地方では時折、この漆器が漂着します。
漆器漂着の起源は、大きな洪水かとも思っていましたが、どうも浜辺にこうしたモノを捨てに来る輩がいるようです。こうした漆器はほとんどが破損していますので、その作り方や素材が分かってきます。
この漆器、素材はケヤキのようです。そして高級品ではありませんが、高台部分にはで補強をして、その上からまた漆を施しています。普及品だからこそ、使われるのを前提にしたこうした加工が施されていたのかもしれません。
カマラサウルス