宮崎アニメで知られる「ハウルの動く城」は、今から10年ほど前に公開されましたね。詳しいストーリーは忘れちゃいましたが、オレの中で残っているイメージは浮遊感!です。
それも、ルネ・マグリットの「ピレネーの城」を彷彿とさせるヤツなんですよ。
同様な浮遊感が敦賀半島の水晶浜で味わえるって、ご存知でしたか?
海面に突き出した花崗岩塊が、グッと浮き上がってるでしょ・・・まるでハウルの動く城みたいに!見えないって、そんな方は片目を閉じて見てくださいよ。もっと立体的に見えるはず!
初夏の水晶浜で風も無く、波も無い日、海の透明度が高ければ海底に撒かれた花崗岩の分解してできた白砂は光を透かして碧く輝き、波に浸食されてできた花崗岩塊の城を浮かび上がらせてくれます。
水晶浜一帯の花崗岩は、白亜紀後期にできたもので、若狭湾が沈水した時に山嶺が海水に溺れて残っている部分が波浪の侵食によって、こうした奇岩になったものですね。
この岩塊を見るためには、水晶浜北にある鳥居よりも南にある岩場に上らないと見えません。興味があれば、ぜひ探してみてね。