ペンは剣よりも強し!と言うことわざをもじってタイトルに使わせてもらいましたが、皆さんの想像するペンって、何ですか?
Penなら、そのまま筆記具のペン?ボールペン?万年筆?でしょうか?
でも、ここではOlympus Penなのです。
写真は、オリンパス光学が作っていたフィルムカメラ・Olympus Penのレンズキャップなのです。Olympus Penと言うのは、フィルムサイズを半分にしたハーフサイズ規格なので、36枚撮りフィルムなら、倍以上の75枚ほどは撮影できるカメラで、このレンズキャップは1960年代後半に使われていたタイプでしょう。
Olympus Penの開発者、米谷美久さんは、1968年発行のカメラ毎日の誌上座談会でこんなことを言われていました。「私の夢というと、カメラのないカメラみたいなものです。・・・中略・・・ガス体でもいいし、ガラスがなくてもいい。フィルムなども一枚入れておけば十年でも二十年でも、何枚でも撮っていける、というのが、一つの夢ではないかと思うが。そういうことになると、カメラはあまり売れなくなる。(笑)・・・後略」 今のデジカメ時代を50年近く前に予言して見えました。
そんな時代のOlympus Penのレンズキャップが、時空を超えて浜に転がっていましたよ。