田原市の西部に谷ノ口はあります。このあたり、かっては海底にありましたが、地殻変動を受け、およそ20万年前に隆起したと言われています。隆起して山になったのですが、その後に太平洋の荒波が山を削り続け、今のような崖のある地形ができました。渥美半島のこのあたりは太平洋側が標高50mほどと高くなっており、三河湾がわの方が低くなっています。そんな崖には、モチノキ、ヤブニッケイなどの常緑広葉樹林ができ、崖森と呼ばれています。
谷ノ口の浜には堆砂垣が設置してありました。渥美半島の表浜では浜に沿って吹く風が強く、特に冬季には西から東に向かって吹く風が飛砂を発生させます。
堆砂垣は汀線と直角に設置して、飛砂を受け止める役目をします。今回見た堆砂垣では、飛砂がそんなに起きてないのか、あまり堆砂は多くありませんでしたが、飛砂の多い場所では効果のある対策となります。