日長には、干潟が広がっています。この干潟は日長川の河口部にあるもので、ここにある多くの陶片や壜片は、この川がもたらしたものでしょう。
この干潟は、知多市の遺跡地図では海底遺跡となっており、須恵器やら弥生式土器、製塩土器それから山茶碗などを見ています。これらは川が遺跡を削って遺物を干潟に送り込み、干潟の海底に堆積したものです。古い時代から、昭和頃までの生活器の欠片があるタイムマシンのような場所です。
透明な壜底にフジツボがポツンと一つ付着していました。
このフジツボはシロスジフジツボでしょう。河口や干潟の潮間帯でよく見るフジツボですが、壜底に一つ寂しそうでした。