福井では三里浜や鷹巣あたり、それに東尋坊~浜地あたりで色のついたメノウを見ることがあります。もちろんメノウのでき方によっては、縞のあるあるシマメノウがみられます。
そして若狭でも、時折シマメノウが見つかります。
これを見つけたのは、若狭町の食見海岸、そう海浜センター前の浜です。でも、このあたりはメノウの出るような地層ではなく、現地性の漂着物ではなく、かなり遠距離を運ばれたモノのようです。軽い水に浮くものなら移動も考えられますが、こうした重いものは人為的な移動も考えなければなりません。
食見海岸では以前から養浜のために砂や砂利を運び入れています。そんなわけで聞いてみたところ、若狭街内にある河川の砂利を運び込んだことが分かりました。そうなると、トラックで運ばれてきたのでしょう。ではどうして河川の砂利にメノウが混じっているのでしょうか?
このシマメノウを良く見てください。縞模様がハッキリしたこの手のモノは自然のものに熱を加え、メノウ製品に加工するときに加熱された様子がうかがえます。若狭では古くからメノウ細工が盛んでした。そんなわけで、メノウ細工の加工中に出た端材が川に捨てられて・・・・それがやってきたと言う推理ができます。きっとそんなところでしょう。