渥美半島の表浜は、島崎藤村の「椰子の実」にもあるように、南国のモノが寄ってくる浜辺のイメージが強いのですが、それは黒潮の流れにかかっています。島崎藤村は、柳田國男から聞いたココヤシの漂着をもとにこの歌を造りました。柳田國男が伊良湖岬に逗留した年は、2012年同様に黒潮の影響が強かった年のようで、鞘に収められたモダマを見ています。
6月中旬には豊橋市の表浜でワニグチモダマが拾われていますし、エボシガイの付着した漂着物も寄りはじめましたので、そろそろ本格的な漂着が始まるのでしょうか?まぁ、2012年の再来は難しいと思うのですが、去年も×だったし、今年はどうなりますかね??
今年も石垣沖でココヤシ106個が6月19日に放流されました、渥美半島にはいくつ流れ着くのでしょうね。2012年は3個と言う、とんでもない数が漂着しましたが、今年はいかに??
最近の海流図によれば、大きな蛇行が無くなり、潮岬に接近後、そのまま東に向かっています。ワクワク!今後の黒潮に期待しましょう。