南方より北上してきた黒潮(黒瀬川)は、トカラ列島あたりで右曲し太平洋に出ます。その後、日本列島に沿うように進み、和歌山県の潮岬で最接近した後は、大きく右側に蛇行するのが多いのですが、今年はわりと真っ直ぐ横に流れています。そして愛知県にはいつも通り東からの反流に乗って南のものが届きます。その証拠の一つがこれですね。
漂着ライターの表面のプリントは、ライターを配った元の名前が載せてあります。そんなわけで、店名や電話番号を探ると大凡の流出地が判明しますので海流の流れを調べる指標になります。
居酒屋スナック・「ふうか」さんは富士宮にあるわけで、どこから海に行ったのかは分かりませんが、大凡の流出地として、駿河湾あたりでしょう。沖に出たライターは東からの流れに乗って渥美半島の田原市に漂着したのでした。