渥美半島の表浜には黒潮に乗って様々なものが流れ着きます。ただ、渥美半島の浜辺でビーチコーミングをしている人は多いか?と、尋ねられれば、ハイ!と言えないのも現実。自然保護協会の砂浜ビンゴが夏休み限定と同じように、まだまだビーチコーミングは市民権を得ていないのが現状でしょう。
渥美半島の表浜は、片浜十三里とも言われる、ほぼ直線的な海岸線が続きます。けれども地形には微妙な変化があり、基盤岩のチャートや砂岩と言った硬い堆積岩が露出している部分では、海に突き出した部分が見られます。そうした地形だけではなく、沿岸流の流れも複雑に絡み合い、夏場の表浜では東から西へとモノが寄ってきます。ですから漂着物でも、均一に漂着するわけではありません。
歩いても、歩いても、何もない浜もあれば、後背地の脇に車を停め、10分ほど歩いただけで、このように多くの南方系漂着物が手に入る時もあります。
写真にあるのは、アダン、モモタマナ、テリハボク、ナガミハマナタマメといった南方系の海岸付近に生育する植物の種子や果実です。
こうした漂着物に出会うと、まだ面白いモノがあるに違いない!って気持ちが湧き出て、暑いのを忘れ、ついつい歩きすぎてヘロヘロになってしまいます。まさに2012年の夏がそれで、命がけで歩きましたが、もうさすがにそんな元気はありません。(笑)
逆に何もないと、もう日が昇って暑くなった8時過ぎには早仕舞して、午前中に家路に着くこともありますね。(笑)(笑)