この冬、福井などの北陸へ大量漂着したアオイガイもタコの殻ですが、キホン蛸は身を守る殻を持っていません。そのため、身を隠す場所を探し、蛸壺漁業が始まり、その起源は古く弥生時代まで遡るといわれています。
日本で蛸壺と言えば、陶器のモノが頭に浮かびますが、韓国では、写真にあるプラスチック製の蛸壺が使われているようで、よく漂着します。
蛸壺は海底に沈めて使うものなので、プカプカ浮いてしまっては使えません。実はこのプラスチック製蛸壺は、底の部分にセメントを流し込み、それを錘にして沈ませることができるのです。使っているうちにセメントが割れたり、外れたりすると、こうしてプカプカ旅をするのですね。