去年の12月から今年の1月にかけ、アオイガイ調査のためにふだんは出かけない高浜や小浜のポケットビーチを見回りました。そんな折、小浜市のポケットビーチで舟小屋を見つけました。
舟小屋は、日本海側に多く分布しています。その大きな理由には、太平洋側に比べ干満の差が少ないことがまず上げられるでしょう。よく知られた舟小屋には、石川県能登半島の寺家、京都府丹後半島の伊根があります。
この舟小屋は現在も使われているもので、小浜湾内の東側が海に面した場所にありました。屋根はトタン板で被われていますが、この作りからは、茅葺の屋根の上をトタンで被ったものと思われます。こうした建築物、残念ですが、これからは失われていくものでしょうね。