昨日の海浜センタービーチコーミング・クラフトに参加された皆さん、おつかれさまでした。そしてありがとうございました。
敦賀半島西側に海水浴場とした名を知られた水晶浜があります。ここは、敦賀半島の北側の基盤となる新生代初頭にできた花崗岩が風化し、それが運ばれてできた石英と長石からなる砂が明るい砂浜を作り、それに海の碧と、空の青とのコントラストが非常に美しい浜です。
これまで水晶浜の由来は、石英の細礫や砂の美しさから名づけられたと思っていました。けれども、ここは水晶の産地だったのです。先日見つけたのがこれ! 水晶浜に長く通っていますが、ここまでハッキリした水晶のクラスターに出会ったことはありませんでした。
水晶浜の真ん中にある二つ岩あたりは駐車場からそのまま浜に降りれる感じで山は迫っていません。けれども、少し南に移動したダイヤ浜のあたりは山の斜面が海岸脇に出ています。このあたりは露頭ではなく、露頭から風化して崩れてきたマサ土と言われるものや岩が、不均質に混じり合った崩土よりなる崖錐堆積物です。ちょうどそのあたりが浸食を受けて崩れかけていました。足許を見たら、ペグマタイトが転がっていたので、気になって崖錐堆積物の表面を調べたら、これが見つかりました。真ん中あたりの六角形の痕跡は結晶を採った痕跡があります。きっと昔誰かが水晶を掘りに来て、良い部分だけ持って行った残り物かもしれません。
水晶浜、その名の起こりは、やはり水晶のとれた浜辺だったのでしょうね。
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