今年の春、残念ながら陶片狂さんが鬼籍に入られました。これまで陶片を見つければ、陶片狂さんに・・・とキープしていたのですが、陶片狂さんがいなくなってしまったので、あまり拾わなくなりましたね。
陶片狂さんは広島の干潟をフィールドにされていたので、あまり磨耗した陶片は少なく、割れたばかりのような陶片を集めてみえました。
松原海岸で見つけた陶片は、浜の砂礫に磨かれ、割れた角は丸く丸くなり、釉薬のかかった表面も磨かれ、印判の模様も薄くなっていました。オレはこんな陶片が好きで、陶片優等生と呼んでいます。これは型紙摺印版手と呼ばれる、そう古くない陶磁器の破片ですが、これほど丸く磨かれるのには様々な歴史があったことでしょうね。
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