敦賀市の江良は敦賀駅からおよそ5kmほど北にあり、国道8号線沿いの小さな浜です。とりあえず海水浴場の名前はありますが、小さなポケットビーチで浜の斜度も緩く。両側からは突堤があり、離岸堤もあるので波の穏やかな浜です。
若狭の砂浜では、基盤岩が花崗岩のため、風化して石英砂が多く、水晶浜のような白い砂を見かけることがあります。けれどもこのあたりは花崗岩ではなく、ジュラ紀の湯尾コンプレックスと言われるチャートや石灰岩を含む泥質混在岩が基盤岩のため、暗色な砂浜です。けれどもこのような白い砂もあるのは、微生物のおかげです。
江良の白っぽい砂を持ち帰り、洗浄後に乾燥させてみました。この白い砂を作っているのは、微小貝、有孔虫、貝形虫、ウニの棘などの微生物の遺骸です。なお実際の大きさは、右下に二つ並んである円形のエルフィディウムの直径が0.4mmほどになります。
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