美浜町の水晶浜一帯は、新生代はじめの花崗岩が基盤岩となっています。水晶浜のある敦賀半島の北部は、花崗岩からできています。浜の白い砂も花崗岩が風化してできた石英や長石からなる粗粒の砂が多く見られます。これらの砂は、海の浸食作用によってできたものではありません。敦賀半島の馬背峠などを源流に持つ馬背川が風化した土砂を運ぶ影響は大きいものです。
馬背川が水晶浜に流れ込む河口部がこれです。最近では大きく南に蛇行して、二つ岩あたりで海に注ぎ込みます。では 以前に発行された
国土地理院地図ではもっと北側で表現されていますし、以前はやはり北側でしたが、徐々に南へと移動してきました。これには、河口部に作られたコンクリート製の堤防の影響もありますが、北から南に流れる沿岸流の存在も忘れてはならないでしょう。二つ岩の周辺では砂の増加も見られますので、この先どんな流れとなり、砂が増減していくのかも注目したいところです。
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