堤防で走って転んで、膝小僧を擦りむいたとき、傷口からフジツボが入り込み、カサブタを取ったらフジツボが出てきた〜!!なんて聞いたことありませんか?
漂着物の表面を覆ったフジツボを見ると、これはどのようにして増えているのだろう?と、疑問に思ったことはありませんか?
付着生物のフジツボですが、孵化をするとノープリウス期と言われるプランクトン(浮遊生活者)になります。
この自由気ままな時に餌をいっぱい採って、たくわえをつくります。
そして、次にキプリス幼生と言われる時季には口が無くなり、数週間のあいだに付着する場所を選んでフジツボにならないと死んでしまいます。
キプリス幼生のときには、前あしのような二本の触覚で、付着する候補地に仮止めをしながら、次の候補地を探すこともできます。
成長しているアカフジツボの隙間にも細かなフジツボがびっしり付着して、超過密状態ですね〜!!こんなフジツボを見たら、ギリギリの選択をしたフジツボがいたことを思い出してくださいね。
フジツボに関することは、U.T女史にたくさん教えていただいています。