いま、福井県若狭町食見海岸にある
福井県海浜自然センターでは、漂着物展が開催されています。
前にも紹介したこのセンターでは、磯の観察会やら、スノーケリング講習をはじめ、大きな水槽による地元の魚の展示などがある、若狭の海の魅力を見つけることのできる施設です。
ホールに置かれた和船が展示会場です。
以前から漂着物の展示はありましたが、置きっぱなしの雰囲気でした。
それが系統立てて、まとめられたので、ぐっと見やすくなりました。
パネルの下には関係する漂着物が置かれ、それを手にとって見られるユルさも、この漂着物展の魅力です。
ココでは、若狭という場所柄もあり、冬場は北西の季節風に乗って、大量の漂着物が押し寄せます。
そうした漂着物は日本海を隔てた韓国、中国、ロシアのモノが多いのですが、それだけでなく、南方の台湾、フィリッピン、香港などからもやってきます。
もちろん、流出地は外国だけでなく、船舶で使われ、投棄されたモノも含んでいます。
漂着ゴミの多くには、印刷がしてあり、その文字を解読することによって、流出国が特定できます。
文字の他にも、出元を探る良い手がかりがあります。
最近のグローバル化によって、製産地と使用地とが異なる場合も多くなってきました。
最近の製品にプリントされるようになったバーコードは、生産国を知る手がかりが入っています。そんな展示も見られるのですよ。
こうした展示がありますので、小浜や敦賀まで来られる機会があれば、ちょっと脚をのばしてください。
センターの職員の中には、漂着物学会会員のTさんや、漂着物に造詣の深いHさんもみえますので、おいでの際には声をかけてくださいね。
昨日は海浜自然センターの裏山、音羽山にも登ってきました。その様子は
こちらにアップしました。