6月2日の若狭で久しぶりに砂茶碗を見つけました。
これまで何度も通っている福井県では、ほとんど砂茶碗見かけてないのです。
越前では、まだ見たことがありません。
若狭では、以前に一度だけ見かけました。
そして、今回は同じ美浜町坂尻の浜で見つけた砂茶碗、うれしくて手にとったら、崩れ落ちてしまいました。あぁ残念!
そんなわけで、割れた欠片を一つ拾ってきました。
持ち帰った欠片ですが、数が増えていました。持ち帰る途中にまた割れてしまったのですね。
そんな欠片の断面を実体顕微鏡にかけてみました。
断面の中で、2列になって空いている丸い穴に、ツメタガイの卵が入っていたものでしょう。脆いものですが、ツメタガイが分泌した物質が砂粒を固めていました。
撮影した欠片の断面は1.3ミリでした。
ツメタガイが卵を埋め込む砂茶碗、愛知県の知多半島では普通に見られますが、福井県では越前方面ではまだ見たことが無く、若狭方面でも2例だけ。
これは偶然でしょうか?ツメタガイの貝殻は、どこでも見かけています。
あくまでも推測ですが、福井のツメタガイの方が、やや深い場所にいて漂着しにくいのかもしれません。