グリグリ、キュッキュ、スルスル、キュッキュ・・・そんな工作音が聞こえてきそうな加工品ですね。
割れてしまったプラスチックを、直すためにドリルか錐で小穴をあけ、次に小穴に細めのナイロン紐を通し、きっちりと結わえる加工がしてありました。
黄色のプラスチックに青い紐のコントラストもキレイですね。
まるでフランケンシュタインのようなこのプラスチック製品は、漁業用に使われているトロ箱なのです。
日本海側の浜を歩くと、さまざまな国々から出たプラスチックゴミが漂着していますが、そんな中でトロ箱は定番なのです。
大量消費のいま、ちょっと欠けただけのトロ箱でも捨てられるのか、まだまだ使えそうなモノがいっぱい漂着します。
そんな中で、これは全く異質な存在でした。
ここまで丁寧にプラスチック製品を補修して使っている人がいるのですね。
まさに「もったいない」を実行に移しています。
ひょっとしたら、割れて漂着したモノを直して使っていたのかもしれませんね。
壊れたら捨てる・・・のではなく、直して使う。
これから時代、そのあたりがポイントになりそうです。