2008年4月3日、年度始めで忙しい仕事のやりくりをして、福井県の小浜に行ってきました。
小浜といえば、昨年度の連続テレビ「ちりとてちん」や、アメリカ大統領選挙のオバマ上院議員でも話題を集めている場所ですね。
こんな世の流れに関係なく、わたしの向かった先は「矢代」という海沿いの小さな集落でした。
その周辺はリアス式海岸が広がり、浦の周囲には山が迫っています。
そんなわけで、この地域に電気が通じたのは、昭和30年代になってからと聞きました。
浜辺を歩けば、干しワカメが風に揺らぎ、絵になる日本海側の漁村風景ですね。
今回の目的は4月3日に行われている
手杵祭を見るためにやってきたのでした。
祭りの開始は午前11時・・・時間に遅れないように到着しました。
観音堂わきの椿も散りだしていつもの雰囲気です。
でも、何か違う。そんなに人が集まるお祭りではないのですが、お堂まわりに人影は全くなし。
これはいったいどうしたものだと、浜辺にいた地元の方にお話を聴いたところ、手杵まつりは もうやっていないとのこと。
「祭りの道具は、観音堂に展示してあるので、中に入ってスイッチを押せば見えるから・・・」と言うわけで、言うとおりにしてみたら、こうなっていました。
前にこの祭りを見せてもらったときにも、世話役の方が、「祭りに参加する子供たちを集めるのに難儀している・・・」と言ってみえましたが、この集落もやはり過疎化が進んでいるようです。
手杵祭りの様子を今に残しているのは、観音堂の道具と、矢代トンネルの抗口に作られたこのレリーフだけになってしまいました。
小浜市役所に聞いたところ
2004年の手杵祭を最後に休止中とのこと。漂着物学会の会長・石井先生、それに松本事務局長と一緒に見た祭りが最後だったようです。
この集落に子供が増え、手杵祭が再開できることを願ってやみません。
ちょっと前から,道路コーミングをはじめました
ちょっと重たいテーマですがよろしかったらどうぞ。