しつこく続けてきた浮き貝祭りも今日でおしまいです。
今回、ルリガイの仲間の浮き貝に出会え、嬉しいことにヒルガオガイにも出会える幸運に恵まれました。
でも、このヒルガオガイって、どの図鑑にも図示されているわけではありません。
実はわたしが使用している世界文化社の「貝類」にも載っていませんし、保育者の「原色日本貝類図鑑」にも載っていませんでした。
もちろん、近海図鑑、学研の巻貝図鑑、保育社の「続編」、それに昭和9年発行の平瀬図鑑こと「天然色写真・日本貝類図譜」には載っていました。
わたしがヒルガオガイの存在を気にしていたのは、上記の図鑑を見ていたからではありません。ヒルガオガイを教えてくれたのはR.Tucker Abbott著、Sandstromイラスト、アメリカの普及版貝類図鑑、Seashells of North Americaなのです。
この図鑑の93ページには、ルリガイなどの浮遊性貝類が描かれ、浮力体を使って浮いて生活している様子や、餌となるカツオノエボシ、カツオノカンムリなども描かれています。
そしてこのページの下にはミンヤスを餌にするヒルガオガイの生態が描かれており、いつかはこの貝に出会いたいものだと、思っていました。
もう1ページ、この図鑑から紹介しましょう。
ビーチコーマーの好きなアオイガイ、これは頭足類が作る貝殻ですが、こうした仲間のタコブネやトグロコウイカなどもこのように図示されているのですよ。
この図鑑は、アメリカの貝類図鑑なのですが、その生態や卵などの図示が多く、ビーチコーマーの皆さんにはオススメの図鑑です。
現在の版は、表紙が変更されていますが、まだ中身は同じもので売られていますので、
アマゾンなどで購入できます。お値段は2000円程度です。
小さい秋みつけた