伊良湖岬から42号線に沿って10キロ弱東に戻ったあたりに一色という場所があります。わたしはこの一帯を一色の磯と読んでいますが、これよりもっと東にある高松一色も「一色の磯」と呼ばれています。
さて、一色の磯には秩父帯の地層が広がって、チャートや砂岩がこうした景観を作り出していますが、浜に降りにくいのが難点でしょう。なかなか浜へ入る道路が分かりにくいのです。
延々と続く砂浜では、二枚貝の打ち上げが多いのですが、こうした磯になると巻貝がグンと増えてきます。
磯のポケットビーチにある満潮線には巻貝が数多く打ちあがっていました。
このあたりには写真に写っているイボニシやダンベイキサゴが多いのですが、メダカラガイ、それにピカピカノチャイロキヌタまで打ちあがっていました。
主に砂浜を歩くビーチコーマーのわたしは、これまで渥美半島であまりタカラガイに出会うことはありませんでした。メダカラガイは普通に見られますが、チャイロキヌタ、ハツユキダカラ、と出現頻度順に続き、オミナエシダカラ、ハナマルユキは稀にしか見つからないものと思っていました。
でも、この場所を教えてくれた貝拾いの好きな方は「いつもあるわけではないけど、そんなに稀なものではないですよ」と言ってくれたので、この浜を歩いてみたのです。