平底舟を見つけた現場は敦賀半島西側、弁天崎の少し南でした。
磯観察のついでに、ちょっと足を伸ばして健脚なSさんと礫浜を歩き、たどり着いたのは弁天崎!
弁天崎はこのあたりの地質が大きく変化する場所です。
弁天崎の北は花崗岩が風化した水晶浜で、南には砂岩や泥岩、それに変成岩が分布しています。ですから、弁天崎を境に、北は白い浜、南は黒い磯と、見た感じのコントラストが大きいのです。この変成岩は花崗岩ができたときの熱変性によるものでしょうね。
弁天崎に到着し、赤い鳥居をくぐって先に進みました。そこは花崗岩の裂け目を登ることができます。
裂け目を登りきり、険しくそそり立った花崗岩の岩体をよじ登ると、眼下にこうした絶景がひろがります。
目の前にあるクロマツの横枝は、岩壁で営巣するある鳥の止まり木にもなっています。
ただ、この場所は、岩の崩落などが日常的に起こっている場所であり、険しい部分も多いので、誰にでもオススメできる場所ではありません。一歩間違えば、死の危険もある場所ですから・・・
弁天崎は、若狭湾周辺が沈み込んだ時に出来上がった場所で、きっと以前は山の尾根筋だったところでしょうね。弁天崎の天辺から陸側を望むと、それが実感できます。
上の写真は、SさんにCanon・G-7で撮って頂きました。わたしってカメラを向けられると、ついこんなサービス・スマイルしちゃうんです。