ハリセンボンは、日本海側に打ち上げられる冬の漂着物の中でも、アオイガイとともに代表的なものですね。
そんなわけで、ハリセンボンの大量漂着は冬の風物詩にもなっています。当選、季語なら冬ですよね~!
さて、ハリセンボンですが、この冬も日本海側の各地で見られ、大量漂着までは行かないものの、三里浜砂丘でも見られました。
漂着したハリセンボンの多くは、上の写真のようにミイラ化して、転がっているわけですが、こんなものばかりではありません。
下の写真は、皮が向けた状態でミイラ化したものです。前にRZVさんから、皮が向けたハリセンボンは、どうしてクルンと皮がひっくり返るのでしょうか?と質問を受けました。
こないだ、三里浜で写真の皮を見たときに分かりましたよ・・・その答え。
ゼラチン質の多い皮は、乾燥するにつれて縮みますね。そのときハリセンボンの針が邪魔をするのです。
外側は針が1本出ているだけですが、内側には三叉のモノがあります。この三叉が内部でびっしりと折り重なるように並んでいるので、内側は縮みにくく、針が1本しか出ていない外側の方が縮み、ひっくり返って丸まるのでしょう・・・いかがですか、こんな答えで。(笑)