さて、見事に掘り出したイシマテ・
Lithophanga curtaは、こんな感じでした。
殻も割れていない個体を数個持ち帰ったのですが、家に着いたらほとんどが割れていました。
そんないい加減に持ち帰ったつもりは無かったのですが、イシマテはまだ生きていたようで、思いっきり殻を閉じたようで、貝柱の部分から内側に凹んで割れていました。
こうしたことからも分かるように、イシマテの殻は非常に薄いものです。
ボーリングシェルの仲間には、白っぽい殻を持ったニオガイ科の貝が知られていますが、イシマテは何とイガイの仲間なのです。
イガイ科のイシマテは、母岩基体を酸で解かして穴を大きくしてその中で生活し、自分も成長しているようです。
もちろんイガイの仲間なので、内部は真珠光沢でキレイですね。
この個体はイワガキに潜っていましたが、岩礁部の砂岩や造礁性サンゴに穿孔することがあるようです。