田原市赤羽根ロングビーチの浜を歩いていたら、どこからか小さく「ほ~ほ~」と音がしていました。
その音源を捜すと、きれいに皮がむけ、内果皮だけになったココヤシでした。折からの南風が大きく空いた発芽孔にあたり、エッジトーンでかすかな音がしていたようです。
発芽孔近くに唇を寄せ息を吹き込むコツが分かると、大きな「ほ~ほ~」という音がしました。浜辺に座って吹いていたら、なぜか子供が寄ってきて、ととろ~♪とか言い出すので、吹かせてやりましたが、まだ難しいようでした。
最初に九州で行われた漂着物学会の総会で、石井先生の友人が椰子笛の演奏を聴かせてくれましたが、一つだけ孔の空いた自然の椰子笛は、もっと太い音がしました。