コパラミツ(
A. integer)と言えば、石井先生の漂着物事典を思い出す。
その記述によれば、「クワ科の植物で、原産地はマレー地方で・・・日本では、パラミツはパンノキなどを含めてパンノキと呼び,このパンノキは南海楽園の果実と言われ、数本あれば一年食うに困らぬと言う、太平洋諸島の重要な食料」とある。そんなわけで記憶の隅に残っていただけのモノだったが、塩屋~片野海岸で出会うことができた。
写真のコパラミツは、長径が20センチ弱、砂浜から露出している部分は乾いて固くなっていたが、埋もれた部分はふやけて踏んだらすぐに崩れました。本によれば、甘い匂いとあったが、エージングが進んだせいかカビくさいだけのものでした。こんなモノも埋もれていますね。