クルミを海で拾う・・・こんなことは、どこかで、読んだ記憶がありました。
2004年の秋に、越前海岸で、お爺さんがクルミを拾っていました。
話を聞くと、「昔から。川が暴れた年は、たくさんのクルミが寄ってきて、集めて食べた。おいしいぞ!」とのことでした。
欲張りな私が、そんなことを、聞き逃すはずはありません。
さっそく集めて、割ってみたら、「うん、なかなか美味しい!!」
そんなわけで、越前海岸を歩く時には、別にクルミ用の袋も用意しました。
こうして、このシーズンに集めたクルミは、3kgほどになりました。
集めたクルミは、水で洗い、塩抜きをして、乾かします。
殻が硬いオニグルミは、「クルミ割り」では割れませんので、トンカチで叩きます。
中央の割れ目にそって、縦にヒビが入ったら、トンカチの仕事は終りです。
後は竹串などを使って、身をほじります。
ほじった身は、ほんの僅かな量です。
美味しいので、ついつい、ほじりながら、食べてしまいます。
殻付きのクルミ300gから、とれる身の量は、50gほどでしょうか。
クルミは、お菓子にも入れることができますし、ごへい餅のたれなど、調味料にもなります。
うちでは、レーズンと一緒に、パンに練りこみ、「クルミ・レーズンパン」にしています。
クルミの油がパン生地にゆきわたり、焼いた数日後でも、しっとりとしたパンです。
また、自分で割ったクルミは、市販の物に比べ、酸化が少ないせいか、薄皮ごと食べても、クルミの、えぐ味を感じません。