小丹生の浜に転がっていた凝灰岩の表面には、いくつかの丸い模様がありました。それを割ってみたら、ポロリと豆が転がり出ました。それが火山豆石です。
火山豆石とは、火山灰でできた玉で、直径数mm〜数cmの小さな丸い石です。
火山が水蒸気爆発を起こし、雨粒などの水滴の周りに細かな火山灰が同心円状にまといつき,落下するまでに成長して火山豆石となります。
火山豆石は、火口から半径10〜20km以内に落下・堆積すると考えられ、小丹生の豆石を噴出した当時の火山も、それほど遠く離れていたとは考えられません。さてこの豆石はどこから降ってきたのでしょう?