この時季、ビーチコーマーの話題には、青いクラゲ+青い貝の青物セットが登場することが多いですね。ギンカクラゲ+ルリガイのセットは、真夏から秋にかけてがメインで、この時季はカツオノカンムリ+カツオノエボシ+アサガオガイ+ヒメルリガイのセットですね。
でも、いつも青い連中が来てくれるわけではなく、青い軟体部が解けても残った部分だけがやって来ることも多いのです。そんな時、カツオノカンムリの骨でもあればぜひじっくりルーペで見てください。これは帆の反対側、裏側から見たところです。
カツオノカンムリの骨、ベースの部分は長円形で、それに同心円状の模様が見えますね。これが仕切りの隔壁なのです。このベース部分は二枚の透明なフィルムに挟まれた空気層があり、その隔壁が同心円状になっています。また帆は長円形方向から少し斜めに位置されています。それにほぼ直角な線が見えますね。これも隔壁で長円形のベースを二分しています。ですからこのベースに隔壁の同心円が14あれば、15×2=30・・・30の空気室があるわけです。海上で軟体部が解けてしまっても、この空気室があるのでカツオノカンムリの骨が漂着するのです。
.