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Beachcomber's Logbookは、越前海岸、渥美半島を中心とした、中部地方の浜辺を歩いた、Shigeの漂着物や浜辺に関するビーチコーミングのメモです。
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![]() そんな中にいくつか◆型をしたマーク(孔)があいていることがあります。 白樺ウキに付けられたものなので、誰かが所有の印に開けたものだろうと思っていましたが、意外なヤツがやっていました。 ![]() さて、どのウミガメがこうした◆孔をあけたのでしょうか?現在ある水族館の協力を得て、調査中ですが、嘴のしくみから、タイマイの可能性が高いと思われます。 この画像はアオウミガメです このタートルバイトについては、漂着物学会会報「どんぶらこ」17号に掲載されました。学会に入っていない方のために、以下にテキストだけをアップします。(一部加除訂正が加えてあります) 白樺ウキの◆マーク わたしは数年前から、日本海側に大量に漂着する白樺ウキに注目していました。白樺ウキは、樹皮を剥き網子綱に通しただけのシンプルなウキです。ロシアや中国東北部で使われているとも言われていますが、その使用国がどこなのか、はっきり分かっていません。 2005年に気づいた事の一つに、白樺ウキに刻まれた菱形(◆)の穴があります。 これは最初、樹皮の枝や傷の部分だったのだろうと思っていました。ところが探しているうちに◆穴の数が多く、意図的に付けられたようなモノが見つかりました。それは一つのウキに3カ所もの◆穴があったのです。◆穴は一辺が20ミリ程度の大きさでした。 2005年3月29日に福井市三里浜砂丘に漂着していた白樺ウキの調査を行いました。そこで見つかった白樺ウキの総数は35個でした。その中で、直角の縁を斜めにカットしてあるものが17個ありました。そして◆穴を持つものが3個ありました。つまり白樺ウキの1割近くに◆穴があいていたのです。 ◆穴の意味はよく分かりませんでしたが、ウキに屋号や船名を書き込むことはあるので所有の意味を持つものかも・・・と思いはじめました。 白樺ウキには、網と絡みにくくするために、直角の縁を斜めにカットしてあるものが多いので、◆穴も人が加工したものだろうと、短絡的に考えました。 ◆穴ですが、最初はカッターかナイフで開けたものだと思っていました。ところがたくさん見ているうちに、これは何か特殊な道具で開けたことに気づきました。 白樺樹皮は剥がされた後で、反対側に反り返り二重、三重に丸まります。そこに巨大な鳥の嘴のような仕組みを持った道具で挟むようにして開けたものでしょう。ですから丸まった白樺ウキ表面の◆穴は大きく、奥になるほど小さくなります。 またこうした挟む形式の道具(ペンチやニッパーと同じ梃子で挟む仕組み)のために、力がうまく伝わらずに、失敗したところも見つかりました。 2005年6月、三里浜近くの、あわら市浜地海水浴場で、韓国製乳酸飲料のプラスチックボトルを見つけました。それはヤクルトの容器に類似したもので、ハングルがプリントされていました。でも、それだけではなく、◆穴を持っていたのです。この時、なぜプラスチックゴミに◆穴があるのか疑問に思いました。でも思考回路が袋小路に入り込んでいた私は、◆穴をあける練習にプラスチックボトルを使ったと、都合の良いように解釈し、白樺ウキの中で◆穴を持つものは、韓国で使われていた可能性もあると思い始めました。 一つ言い訳をさせてもらえば、中国東北部・ロシアなどともいわれていますが、流出源のはっきりしないものを、つきとめたかったのもありました。 このように◆穴を白樺ウキの所有のマークとして考えたために、どんどん妄想が深まっていきました。 人が加工した白樺ウキに、1割近い頻度で◆穴を持ったものが見つかったので、その穴も人が加工した物だと思いこみ、どんどん袋小路に入ってしまったのでした。 ところが、とんでもないオチがありました。実はこの◆穴、所有のマークではなく、ウミガメによって噛みつかれたバイトマークだったのです。たしかに鋭利な刃物で食いちぎられたような◆穴、タイマイのようなウミガメの嘴でなら納得がいきます。あの頭骨から想像すれば、顎の力は非常に強力で、白樺樹皮でも喰いちぎれそうです。 袋小路から救い出してくれたのは、Sea-bean Newsletters のDrifting Seed Vol.11(3) Dec-2005 P14 にあった John WilliamsさんとGerald SullivanさんによるTurtle Bitesという記事と、ウミガメに噛みつかれたプラスチック製品の写真でした。その写真には、◆穴のある白樺樹皮やプラスチックボトルと同じような◆穴が開いていました。その後、漂着ウミガメの胃の内容物をネットで検索した結果、ウミガメが喰いちぎったと思われる◆型のプラスチック片も見つかりました。 その後、越前海岸で◆穴のある漂着物に注意してみると、ウミガメのバイトマークには特色があることが分かりました。2005年12月現在集まったサンプルから言えば、最も多いのが白樺樹皮を使ったウキが13個、次にビニール製のジュースなどの容器が2個、韓国製のヤクルトに類似した容器が1個でした。 一つの漂着物に◆穴のバイトマークが付けられた数は、一つの場合もありますが、複数個つけられたのがほとんどで、ウミガメが何度も同じ漂着物に噛みついたのが分かります。 白樺ウキでは、5回以上、ビニール容器でも、かみ切れなかった痕跡も含めて8回以上噛みついた例もあります。 あと、◆穴のバイトマークの付いた漂着物全般に言えることは、どれもが円筒形に近いことがあげられます。まだまだサンプル例が少ないのですが、噛みやすい漂流物に噛みついているような気がします。 わたしは研究者ではないので、あくまでも想像なのですが、ウミガメがこうしたバイトマークを残した漂着物を見たところ、餌と間違えて噛みついたようには思えません。カメが何をたよりに餌を探すの知りませんが、◆穴のバイトマークをつける行動は、採餌行動とは違う、他の意味があるように思えてなりません。 たとえば、伸びすぎる嘴を抑えるためとか??? 今回も文献に目を通さなかったら、まだ袋小路に入り込んだままだったでしょう。インターネットも普及し、PDFでダウンロードできる文献も多くなっています。浜歩きが最も大事ですが、それだけでなく文献資料の収集と閲覧もマメにやらねば・・・と、肝に銘じました。 参考文献 John Williams Gerald Sullivan.2005. Sea-bean Newsletters -Drifting Seed Vol.11(3) Dec-2005 p14 Turtle Bites ウキウキ研究会編.2003.ウキウキ事典 p15 ウキウキ研究会.2005.プカプカ通信36 p2〜3 ■
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by beachcomberjp
| 2006-04-23 09:28
| 越前海岸
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Comments(10)
タイマイはたしか絶滅危惧種でしたね。それにしても不思議な行動です。動物の行動は、その理由が解明されていないものが数多くあるようですが、何か分かったらまた是非教えてください。楽しみにしています。
タイマイは鼈甲をとるために多く捕獲され絶滅危惧種になっているのでしょう。わたしはギターを弾きますので、ピックには鼈甲が最適なのを知っています。硬さといい、返しのタイミングといい、これに勝るものはありません。ワシントン条約で輸入が禁止されているのですが、逆に国内産が???という心配もあります。
英語ではHawksbill Turtle と言うように、鋭い嘴をもっていますので、これが◆穴をあけたのではないでしょうか? ![]()
どんぶらこ、でも大変興味深く拝見させていただきました。ウミガメはクラゲを食べるし、浮きなら齧って当然ですよね。泳いでいる時に食餌風景を見ると教科書どおり、鼻面にあたったものは無差別に齧り口に入れています。私は漂着物にこういった痕跡があるものに気がつきませんでした。これからは注意深く見てみようと思っています。私のブログの産卵の記事のカメはタイマイですし、ここは泳いでいてもタイマイに会うことが多いのできっとバイトマークのあるものが見つかるかもしれません。
![]()
>鼻面にあたったものは無差別に齧り口に入れています
ですよねー。 八重干瀬でダイビング中にカメちゃんに遊んでもらったのですが、 一緒に泳いでいるうちにすっかりお見合い。 お互い見合って数センチまでお顔が近づきました。 そこでハタ!と思い出したのが、「マスクはプラスティックだからエサと思われて食べられる」でした。 あわてて離れましたが、一歩おそければ、私のマスクにも◆穴が~!!!
タイマイの産卵地なのですか・・・それに泳いでいてタイマイに出会うとは・・・何と素晴らしい環境!!
ぜひバイトマーク付きの漂着物が無いか探してください。私が確認しているのは白樺ウキ、ビニール製品(マヨネーズ容器、チューチューの容器など)シャンプー容器、ヤクルト容器、練り歯磨きチューブです。
ふーさん、
惜しかったなぁ〜!!マスクを囓ってもらって、そこに◆穴があけば、タイマイの証明ができたのに・・・! ぜひ次回は囓らせてください。漂着物学会の会報に報告しますよ。 ![]()
他のウミガメならたぶん白樺ウキなんか「まるかじり」でしょうから、この形ならやっぱりタイマイかな?
ただ一つ疑問なのは、タイマイはかなり南の海にしか生息していないと思いますから、白樺ウキを使っているところまでやってきているか、ってことでしょうか。
福井県では、タイマイの漂着もあります。
また、白樺ウキを使っているのは、日本海北方だけではないと思われます。 ビニール製品はその後も探し続けており、数多くのビニール製品にバイトマークを発見しました。 ![]()
おもしろい!ウミガメの作品だったなんて。◆マーク、私も見つけてみたいな。まあ、年に1、2回しか浜田の海岸へは行かなくなりましたけど、行ったら必ず◆マークを探します。白樺ウキはたまにしか見つからないけど、プラスチック容器なら山ほどありますもん。
特に、子供向けのビニール製チュウチュウを探してみて、きっと見つかるはずです。
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