小文字のjではじまるjapanとは漆器のこと。
漆の樹液を採集し、塗料として使うモノで、日本の特産・・・それでjapanなのである。「うるしの話」となれば、松田権六さんである。工業高校で木工を学んだわたしは先生に勧められ、この本を読んだ。
漆の歴史は古く、縄文時代の出土品にも漆が使われていた。
若狭は美浜町の浜に古めのjapanが漂着していた。お供えの皿にでも使われていたのだろう。表面に塩の結晶が付着していたがとりあえず拾ってきた。
持って帰り、水洗いしてみた。漆は劣化し、下塗りの黒が出ていたが、乾いたあとで布にコンパウンドを少量付け磨いてみた。すると表面には微かなツヤも出始めそれなりに雰囲気のある皿となり、今では漂着物の台となっている。