これは古伊万里の蓋付き碗、蓋の見込みにあたる部分です。
植物をモチーフにしたデザインで、ちょっと分かりにくいのですが、左側の濃みが使われたあたりには、石榴が見られます。
古伊万里で石榴はモチーフとして時々見かけられるものですが、この蓋のポイント、実はそこではありません。
さて、蓋のポイントはここ、高台の外側なのです。
最初は気づきませんでしたが、高台外周に、ずらーっと○×が交互に並んでいます。
○×○×○×○×○×○×○×・・・こんな感じですね。
蓋の高台外周にまで、こんな仕掛けがあるとは思いませんでした。
これは江戸後期に焼かれたものだと思います。