ギンカクラゲを餌にしているルリガイたちは、ギンカクラゲ同様に大量漂着することがあります。
そんな浜に出会うと、浜辺にはスミレの花が散らばったように、紫色をしたルリガイが点々と満潮線に並びます。
そしてオンショアの風が吹けば、次から次へと打ち上がり、満潮線を戻ってくるときにも新鮮なモノが拾えるほどのこともあります。
でも、そんな機会はなかなか出会えるものではありません。
上の写真のように、ギンカクラゲと一緒に見つかれば良い方ですね。
乾いたギンカクラゲしか見つからなくても、実は探すポイントがあります。
ルリガイは浮力体が外れ、アシやヨシなどのような軽いゴミの中に混じっていることが多いのですよ。
浮力体があった場合、その表面は粘膜に被われていますので、漂着した場所の砂や砂利にくっつき、固定されることが多いのです。
けれども、浮力体が外れた場合(軟体部も外れていることが多い)、非常に軽いルリガイの殻は、風にまかれて浜を転がって、誰かの足跡が作り出した凹地に入り込んでいることも、少なくありません。
海面に浮かんで生活するルリガイが非常に軽いことは知られていますが、重さを測ったことはありますか?試しに計測したところ、殻高が35ミリの個体で、たったの1グラムでした。
このように軽い殻ですから、拾い上げたり、持ち運んだり、そして水洗いでさえも注意しないと、壊してしまいます。
ご注意あれ。
今夜は十五夜!!曇りがちでお月様の見られなかったみなさん、さっき撮ってきた名古屋の月は
こっちにあります。