ウキウキ研修会で鵜苫の浜を歩いたとき、浜辺に散らばった骨がいくつかありました。
その中でも特徴的なのは写真にもある肩甲骨・・・スカピュラですね。
肩甲骨は、その動物の上腕を支える骨なので、特徴的な形をしています。幅広いこの肩甲骨はイルカ類のものではなく、アザラシなどの海獣類のものでしょうね。
ミイラ化した部分もあり、よく見たら毛皮も残っていました。
さて、そんな骨がころがっていた辺りから数メートル離れた場所には毛皮もついた頭骨がありました。
ただ、臭いのですよ・・・半端じゃない海獣類の臭いですね。
涼しい北海道なので、まだこんなものでしょうが、名古屋あたりなら酷いことになっていますよ。
ミイラ化した海獣の骨は他にも上腕骨、肋骨、それに栓抜きの形をした寛骨などいろいろありました。これが海で洗われ、紫外線で漂泊され真っ白になった骨だったら大喜びで拾ってくるのですがね。
毛皮のついた骨の多くはまだ鵜苫の浜辺に転がっているのでしょう。
さて、この海獣の正体ですが、アザラシかもしれませんが、オットセイの可能性が高いように思えます。肩甲骨、歯の形はゼニガタアザラシとは違うし、毛皮が黒っぽかったからです。
写真と比較する標本も無いのではっきりはしませんが、海獣類の漂着する北の浜は豊かですねぇ~!
空襲ハケ、最近の様子です。