
昨日アップした、舟の玩具の素材に使われた、舟型ウキはこれです。
中央にある凹みには、浮子綱(あばづな)が、かかりやすくなっています。
そして、両端にある二つの穴に、細い縄を通して、浮子綱とウキとを、固定します。
アメリカの、漂着物マニアたちは、このウキが黄色い色をしていることから、バナナフロートと呼んでいます。

さて、プラスチック製のバナナフロートの、もとになったのがこれです。(右端)
木製なので、重量は違いますが、形は全くそのままです。
私はまだ、木製の舟型ウキの漂着に、出会ったことがありません。
写真は石川県の「海と渚の博物館」で撮影したものです。

2005年1月3日の、越前海岸での拾い物です。
ウキの中に、舟型ウキと、呼ばれているものがあります。
これは現在でも作られており、発泡系のプラスチックが、素材として使われています。
でも、もとをたどれば、木製のウキで、鰊漁が盛んだった頃にも、使われていました。
そんな発泡系のプラスチック製、舟型ウキを素材にした、玩具の舟が、漂着していました。
私の想像では、漁師のお祖父さんが、孫に作ってやり、孫が遊んで海に浮かべ、そのまま航海して、漂着・・・というシナリオになりました。
操舵室が、舟の中央よりも後方に位置しています。普通に舟のイメージだけで、作ったら、こうはいきませんね。
舟のバランスもよく、かわいい玩具でしたので、写真をとった後、また航海の続きを・・・とも思いましたが、いただいてきました。

今年の初浜歩きは、やはり越前海岸になりました。
北陸に降っていた、雪も止んだようなので、帰省ラッシュに、重なるのを承知で、出かけました。
先月の28日に、歩いたばかりなので、目新しい漂着物は、そんなにありませんでした。
それでも、新しい漂着物が寄っていました。
久しぶりのゴバンノアシです。

韓国製のウキには、いろいろなサイズや形があります。
このウキは、耳が二つあり、直径が20cmほどのものです。
これは、カエルにしか見えませんので、カエルウキと、呼んでいます。
他の色もあるのですが、この緑がいちばんです。
今日は、とても良い波がたち、サーファーもたくさん来ていました。

カエルウキ、その2です。
カエルらしさなら、緑のウキですが、可愛らしさなら、このツ−トンカラーのウキだと思いませんか?
この娘は、けっこうフォトジェニックです。
越前海岸、その他の漂着物ですが、ガラスのウキ玉、アミモンガラ(お魚)、軽石、などでしたが、やはりアオイガイは1個しかありませんでした。

このシーズンに拾った浮き玉が、まだ整理どころか、洗ってもありません。
今日こそ!!と思っていましたが、今朝は手水鉢に、氷が張っていました。
夏場は、漂着物を洗うのが、全く気になりませんが、冬場はだめです。
このように、写真で見るときれいですが、実際は、海の匂いがプンプンたちこめています。

東海地方、昨日は雪やみぞれの荒天でしたが、元旦は快晴になりました。
初日の出が拝めました。
今年もよろしくお願いします。
ウキ文字に使ったのは、台湾のオレンジウキ、ベトナムのキャンディ−型ウキ、韓国製の浮き玉、極東地域で使われている白樺ウキ、日本のイカ餌木です。